低スペックPCがもたらす業務効率低下ともう一つの弊害

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こんにちは。望田和希 (もちだかずき) です。

 

IT業界に限らず、仕事にパソコンは欠かせないといえます。

連絡にメール、書類の作成に Word や Excel、営業等のプレゼン資料に PowerPoint というのが代表的な用途だと思います。

職種によっては専門的なアプリケーションを使うこともあります。

そして IT技術者であれば、プログラムを書いて実行させたり、ターミナルからコマンドを打ちこんでサーバの管理をすることもあります。これらはごく一部の例です。

 

そのパソコンの性能が低いとどうなるでしょうか?

 

メモリ不足でしょっちゅう動作が固まるとか、ハードディスクの容量が小さくてファイルを保存できないとか、CPU の性能が低くて処理そのものが遅くなるといったことがあります。

せっかく作った書類が、パソコンが固まってしまって保存していないまま強制終了せざるをえなかったら、モチベーションはがた落ちです。

 

この記事では、低スペックの業務PCについて書いていきます。

 

低スペックPCは害悪しかない

コロナ禍で私の仕事も1年ほど前からテレワークになっています。

社外秘のプロジェクトのデータを扱うため、私用PCを業務に使うことは認められず、クライアントから貸与された業務PCを使っています。

その業務PCもシンクライアントになっていて、クラウドに存在する仮想PCで仕事をしています。

 

元々仮想PCでの業務環境だったため、テレワークに移行することは容易でしたが、その仮想PCのスペックが低くてこまったちゃんです。

おそらく10年くらい前のノートパソコンといった感じの性能。具体的なスペックを書くことは控えますが、CPU のコア数、メモリ量はそんな感じ。

 

よくあるサイズの Excel ファイルを開くのに30秒以上かかるということはないですが、高速 SSD に Core i9 を搭載した私用PCと比べるとモッサリです。

ひと呼吸か、ふた呼吸したあとに Excel が立ち上がるような状態。

Word や PowerPoint もモッサリ動作。

 

まぁ、協力会社のメンバに対して外注管理をしたり、提案用の資料を作ったり、メールをするくらいなら、その程度のスペックでもいいと思うんですよ。

 

しかし、私の仕事は外注管理ではなく、技術寄りのコンサルようなものです。

Microsoft Office で書類を作るだけの仕事とは違うんだよ!

 

もし、ソフトウェア開発が主な仕事だったら、低スペックPCで仕事をさせることは人権無視と言って良い。

モッサリ動作はストレスがボディーブローのように効いてくる。「打てば響く」ようにPCが動いてくれないといけないのだ。

 

ネットワークが遅い

仕事に使うネットワークの速度が遅いのは、低スペックPC以上に不満がたまる。

「不満がたまる」と言うと主観的だが、「業務効率が落ちる」と言うと、それはお金に関係してくるので由々しき問題となる。

 

仮想PCの「命綱」はネットワークである。

物理PCならすぐ近くにパソコンのハードウェアがある。

しかし仮想PCはクラウド上にあるから、使用するにはネットワーク経由になる。シンクライアントPCと仮想PCがネットワークで通信することで、使用することが可能になる。

その大事なネットワークが混雑すると致命的だ。仮想PCのスペックを「盛った」ところでナンセンスになる。いくら仮想PCで高速に処理できても、それを利用する体感速度が落ちてしまう。

 

テレワークになったのは歓迎すべきことだが、テレワークをする人が増えたのでネットワークの混雑が頻発するようになった。

仕事をしていたら、突然接続が失われて画面が消えてしまったり…

キーボードで入力しているのに、その内容が画面に反映されるのに時間がかかったり…

キー入力した文字が3秒経っても現れないとイライラしますよね(汗

 

業務効率が落ちること以上の弊害とは?

低スペックPCやネットワークの混雑が業務効率の低下を招くことは明らかでしょう。

業務効率の低下以前に、仕事へのモチベーションの低下を招きます。

 

キー入力して3秒経っても文字が現れない環境で仕事をしたいですか?

こんな問いをすること自体アホくさいです。NO しかない。

 

この「低スペックPC問題」が会社においてベテランと若手の確執になっているらしいのです。

 

若手「PCのスペックを上げてほしい。メモリを XX GBにし、CPU を○○にしてほしい」

ベテラン「ぜいたくだ。君たちも昔の頃 (PCのスペックが低かった頃) を知りなさい」

 

私はもうベテランと言われる年代ですが、このベテランの意見はまったく的を射ていない。

なぜなら、これを携帯電話で言い換えると、「スマホはぜいたくだ。ガラケーの mova の頃を知りなさい」になるから。

 

いま売られているパソコンは10年前より明らかに高性能です。いまパソコンを使うなら、これくらいの性能があると快適に使えるとメーカーが推奨しているからです。

もし、10年前の性能でも快適に使えるなら、メーカーはそれを売り続けているはずです。

より使いやすくするために、性能が日進月歩で向上しているのです。

 

それはさておき、こんなベテラン社員や管理職 (経営者) がいる職場で働きたいでしょうか?

低スペックPCを押しつけている会社は人材流出のリスクがあります。これは業務効率が落ちること以上の弊害です。

 

高スペックPCの購入は安い投資

いまは20万円も出せば十分な性能の PCが手に入ります。

個人で20万円はちょっとした金額ですが、会社で20万円ははした金です。

中堅社員クラスのエンジニアの人件費が人月120万円くらいです。20万円は1週間分の人件費より安いです。仮想PCのアップグレードも安いはずです。

「たったこれくらいの投資」で業務効率は上がるし、従業員の満足度も上がるなら、費用対効果の高い投資です。

 

まとめ

フリーランスのエンジニアはクライアントから見れば外部の人なので、業務PCについて決定権はありません。

クライアントで決められた環境を使うしかないのですが、業務PCのスペックも案件を選ぶ観点の一つになると思います。

皆さんはどう思いますか?

 

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