会社を辞める理由は会社への信用がなくなったとき

雑談
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こんにちは。望田和希(もちだかずき)です。

終身雇用制は事実上なくなり、新卒で入った会社を定年まで勤め上げるケースは少なくなりました。

ITエンジニアにおいては転職することは珍しくありません。むしろ、より高い年収とやりがいを求めて会社を変わることが一つの「ハク付け」だといえます。

私も2つの会社の会社員を経て、フリーランスのエンジニアとして独立しました。

記事ではITエンジニアが会社を変わる、つまり辞めるタイミングについて、わたしの経験も踏まえて書きたいと思います。

会社における自分の未来に絶望する

最初に入った会社はだれもが知る大手メーカーの情報処理部門の会社でした。世間の多数が評価するなら「申し分ない」と言うでしょう。

「情報処理部門の会社」なのでその大手メーカー自体ではなくて、資本関係のある子会社でした。上で「申し分ない」と評価する人は子会社ということを見てないです。

入社して何年か経つと、次第に会社の実態がわかってきます。

具体的には「そんなに儲かっていない」ということです(笑

平社員の給与には手を付けなくても、管理職には賞与が減らされているのが実態だったようです。

すると打開策として出てくるのが会社合併です。

子会社同士を数社合併します。複数の会社で同じような事業をしている部署をまとめれば、経営資源を集約できます。結果、経費節減につながると。

合併したところで当時の私のような平社員には大した影響はありませんでした。

しかし、管理職には大きな影響があったようです。

自社の常務や支社長クラスの社員がリストラで首を切られる。たぶん別な関連会社に異動したと思います。「思います」と言っているのは消息不明だから。明日から無職ではないにせよ、事実上の降格でしょう。

これには絶望しました。平社員だったとはいえ、課長の手前でした。

合併と言っても吸収合併なので、吸収される方は冷や水を浴びせられるに違いありません。だったら、この会社で出世してもムダだろう。

給与に不満があったことも事実。ところが給与の不満以上に自分の行く末に絶望しました。それが退職した理由の一つ。

辞めずに残った同期の一人は15年経っても平社員のまま。仕事で成果を出していたと思うのにこの仕打ち。(のちに辞めたと聞きました)

人事考課が信用できない

2つ目の会社は世間の知名度はそれほどないですが、ある業界においては知る人はいないくらい業界を席巻している会社でした。

前職に比べると給与はアップしました。微増でしたが、不満は特になかったです。

仕事内容も前職に比べると興味を持てるものであり、その点も不満はなかったです。

お客さんは大手企業でした。部課長は顧客訪問ばかり、そこでもらった要望をエンジニア側に伝えられ、仕様変更や追加要望にも粛々と対応しました。

組織としてはめっちゃ忙しかったのですが、私はマイペースで仕事をし、目立った工程遅延を起こしませんでした。私の仕事の成果には全く問題がなかったのです。

そうは言っても組織としては遅れているので、なぜか付き合い残業、夏期休暇の放棄をさせられました。

「なんで進捗に問題ないのに、俺の夏休みも放棄させるのか?」

不満が起こります。

仕事が遅れているのに人員追加も機能削減もできないなら、残業という安易な対策を取ります。

仕事の遅い社員が残業で遅れを取りもどそうとする。

するとマイペースで仕事を終わらせる私より、仕事の遅い社員の方が給与が多い!

この人事考課は不公平である、と課長に要望しました。が、中間管理職の宿命か、私は回答に満足できませんでした。

これが2社目を辞めた原因の一つです。結果として給与の不満ですが、効率や能力を反映しない人事考課に不満がありました。

※ あれから何年も経って思ったことは、ほとんど全ての会社は時間尺度以外の評価を持っていません。人によって生産性に大きな差が出る職種の評価基準をつくることを企業がサボってきた結果といえます。

互いに信頼感を持って仕事ができるか?

入社時の面接や、フリーランスのエンジニアがクライアントと最初の顔合わせをするとき、表立って言わないけど大事なことがあります。

それは「気持ちよく仕事ができるか」という点です。

もう一歩推し進めると、見出しに書いた「互いに信頼感を持って仕事ができるか」につながるといえます。

採用する側からすれば、仕事を任せるんだから、仕事をこなしてくれるという信頼感が必要です。

一方、仕事を請ける側からすれば、自分の能力を十分に発揮できるのか、周りに厄介な社員はいないのか等という期待をします。

この信頼感が崩れると仕事を離れます。

上司との人間関係がうまくいかないと、信頼感が崩れます。転職活動の有力な動機です。

大手の会社で十分な給与をもらいながらも、やりたいことがその会社でできないと見切ったなら、転職活動をするかもしれません。

下記の記事はその例の一つだと思います。

私は物事をロジカルに考えることが多い、理屈っぽい人間です。会社を辞める判断をしたとき、表面的にはロジカルな理由を挙げていますが、根っこでは感情的な判断をしています。

1社目では吸収合併を機に幹部社員がリストラになっている。それが自分の会社での将来と因果関係はありません。それでも退職する選択をしました。

2社目では理不尽に夏休みを取り上げられたことと、仕事の遅い社員が多くの残業代をもらっていること。要は、腹が立つ、面白くない、不愉快だったのです。

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