会議の「させていただきます」がもたらす心のモヤモヤ

雑談
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こんにちは、望田和希です。

仕事をしていると、会議をすることが多々あると思います。

会議のメンバもさまざまで、チーム内の進捗会議、部署内でのキックオフミーティング、社内の他部署の人たち、そして社外の人などがあります。

そこで使う言葉遣いも違ってきて、上に挙げた順番だと、チーム内が最もフランクで、社外の人相手が最も対外的(よそ行き)になることでしょう。

気をつけないといけない場面では、微妙な言葉遣いの行き違いが誤解を与えてしまったり、果ては商談がパーになることも!

以下では、会議での言葉遣いについて私の経験を踏まえて、思うところを書いてみたいと思います。

丁寧に言っているつもりだろうが…

私がテーマにするのは「社内の他部署の人たち」がメンバに入っている会議です。

私の仕事はフリーランスのITエンジニア(かつコンサルタント)です。現クライアントは大企業なので社内に多くの部署があります。契約先の部署以外が抱えるシステムのコンサルティングが主な仕事です。

先日、新しい部署のシステムを受け持つことになり、自部署のある人(Aさん)がその部署の窓口を担当することになりました。Aさんの仕事の一つは、相手部署との会議で司会を務めることです。

私もその会議のメンバに入っている一人です。

Aさんは司会を務めつつ、私たちのコンサルティングの進捗状況などを説明します。

しかし、私はAさんの話し方のある点がどうしても気になってしまいます。

それは「〇〇させていただきます」を連発して話していることです。

「進捗を説明させていただきます」

「資料を送付させていただきます」

「拝見させていただきます」

……

まぁ〜、ほんまに「させていただきます」が多い(笑

Aさんとしては他部署、つまり(社内であるが)お客さんなので、丁寧に言っているつもりなのでしょう。

しかし、私は丁寧な表現だと思いません。むしろ押し付けがましい。

「いたします」で言い換える

日本語は母語として使っていても本当に難しく、この「させていただきます」も扱いの難しい表現だと言えます。

教科書的には「させていただきます」は、相手に許可をとって行動すること、だそうです。

上の「進捗を説明させていただきます」は、「進捗を説明する許可をとる」という意味になるのでしょうか。

そうだとしたら、これは丁寧な表現ではないですよね? ややもすれば、相手の都合は関係なく一方的に「進捗を説明します」と言っているようなもん。

だったらどうすればいいのか?

私はこの見出しに書いた通り、「いたします」で言い換えればいいと思う。

「進捗を説明いたします」

「資料を送付いたします」

「拝見いたします」

「いたす」は「する」の謙譲語なので、自部署を下げることで相手部署を上げています。

思いやりかミスの指摘か?

実を言うと、Aさんだけでなく、相手部署の方も「させていただきます」を使っています。

お互いに自分の都合で相手に許可をとっているんですよね(苦笑

私は「『させていただきます』をやめませんか? 『いたします』にするのがいいですよ」って、言いたくてたまらないのですが、言えずにいます。

会議で重要視されるのは、報告が正確であること、問題点の認識に齟齬がないこと、なので言葉遣い(言ってしまえば言葉の誤用)はあまり重視されません。

毎週「させていただきます」が変わらないため、たぶんAさんに会議以外の場で教えてあげる人もいないのでしょう。

これはテレワークになって、ちょっとした雑談の機会がなくなってしまった弊害といえます。

私が会議の場で言わないのは、「ミスを指摘された」という感情を持たれてしまうのを避けたいから。しかし、Aさんへの思いやりがあるなら、伝えるのがベターなのでしょう。

幸いにというか、誰も気づいていないので、毎週の会議はこれで回っています。

それでも私のモヤモヤはこの部署との仕事が終わらない限り続くのでしょうね。

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