こんにちは。望田和希 (もちだかずき) です。
ドラマ「半沢直樹」が人気です。
上司の悪事を暴いて
バッサバッサと斬っていく姿は痛快で、
それが人気の一因と言えます。
ふだん職場で上司からの
理不尽な要求を飲まされている人には
爽快に映るでしょう。
または、
「厳密に言うと違法かもしれないけど、
見つからないからまぁいっか」という
会社の行為に正義感を持って
反抗したくてもできない人も同様です。
「お客さんの利益のために
行動するのがバンカーの務め。
それを邪魔するのが上司だろうと容赦しない」
というのが半沢直樹のこだわりです。
しかし、現実世界で「半沢直樹」を
やってしまっても通用しないです。
それがお客さんの利益のためであっても。
仮に「倍返し」できたとしても、
もうその会社には
居られないかもしれません。
高スキルのモンスター社員にならないために
どんな仕事でも10年、20年と経験すると
「ベテラン」と言われるようになります。
IT 業界に限って言えば、
いくつものプロジェクトを経験して
得意な技術(分野)ができます。
社内の知恵袋のようになり、
「その技術で聞きたいことがあれば○○さんに聞け」
と言われるようになるでしょう。
するとだんだん、
理想論のようなものやこだわりが
その人の中にできてくるかもしれません。
その技術を使ったシステム開発や設計では、
こういう風にするべきである。
……という理想論(こだわり)です。
または仕事のやり方について
「注文」をつけるようになります。
これでシステムの品質が上がったり、
維持管理の工数が減るなら OK です。
しかし一方で厄介な問題も起こってきます。
何だと思いますか?
それは
「こういう風にするべきである」
という【べき論】です。
「○○するべき」という言葉を
使いがちな人は注意したいです。
まぁ、それは何を隠そう私のことでした(汗
「○○するべき」という言葉を
よく使っていたんですよね。
「○○するべき」という言葉は、
他人に自分の主義主張を押しつける言葉です。
言われる方はあまりいい気分がしないものです。
「もうちょっと他に言い方があるんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
話が一般論の方向になってきたので
元に戻しましょう。
スキルがあって仕事で成果を出してきた人に
ありがちな落とし穴です。
これまでうまくいってきた経験や事例を
押しつけてしまうんですよね。
この「うまくいってきた」経験や事例は、
本当のところ正解なのかもしれません。
しかし、それを通すための我が強すぎると、
正論なんだけど面倒くさい人と思われる
モンスター社員になってしまうでしょう。
結果、融通の利かない人という評判が立ちます。
良かれと思ってしたはずなのに、
会社から「倍返し」されます。
私はそういうタイプの人だと思いますし、
これまでの現場でもそういう人に
出会ったことがあります。
フリーランスでもモンスターにならないために
上では社員の立場で文章を書きました。
しかし同様のことは
フリーランスでも起こりえます。
フリーランスの人は
概してスキルのある傾向があります。
なぜなら、自分に自信があるから
独立したんでしょうから。
そうすると、
過去の現場で活躍できたことが
成功事例になります。
その成功事例が集まって、
「こういう風にするべき」
という考えが形成されます。
それを披露することで
重宝がられることもあるでしょう。
しかし一方で、
反感を買うことがあるかもしれません。
「郷に入っては郷に従え」で、
今の現場ではそれとは違う
やり方かもしれないです。
そこで我を出し過ぎると
モンスターエンジニアに
なってしまいますよね。
組織に属さないフリーランスといえど
周囲との調和は大事です。
契約期間が終われば、
その現場からはバイバイ??
でもそれはもったいないです。
契約終了時は「バイバイ」ですが、
将来またどこかの現場で会うかもしれないです。
そのときもお互い気持ちよく
仕事をしたいですよね。
モンスターになってしまうと、
仕事の成果とは関係なしに
つながりを失うリスクがあります。
今回の記事は私が陥りそうな
落とし穴への自戒を込めて書きました。
みなさんも注意してくださいね。
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